クラシックミニ(ローバーミニ)とは

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クラシックミニ(ローバーミニ)は軽自動車より
さらに一回りほど小さい、どこか懐かしいクラシカルな
ボディ。実物大のプラモデルのような愛らしいフォルム。
これが「クラシックミニ」と呼ばれる車です。
この車の持つ、古き良き時代を思い出させる伝統的で
古典的な雰囲気は、これまで世界中の多くの人々を
虜にしてきました。

今日クラシックミニとして親しまれている
「Mini(ミニ)」という車が生まれたのは、
1959年のイギリスです。1956年に勃発した
第二次中東戦争の影響で、イギリスでは石油事情が悪化し、
より小型で燃費のいい車の開発が急務となりました。
そんな折、当時のイギリスの最大の自動車メーカーであるBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)は、
車としての必要最小限を形にした設計を完成させます。それが「Mini(ミニ)」です。3メートルほどの全長に
大人の胸ほどの車高、左右のドアの横に立った人同士が屋根の上で手をつなげるほどの車幅、小さなボディにも
かかわらず大人4人が乗れる革命的な設計は、当時の人々にとって魅力的なものでした。その後、この車を生産し
販売する会社は幾度も変わりましたが、ミニ自体はデザインをほとんど変えることなく、40年ほどに渡り世界中で
販売されてきました。

この「クラシックミニ」という呼び方は、もちろんこの車の正式名称ではありません。1959年に販売が開始されて
以来、大きな外観の変化を遂げることなく生産され続けてきたミニですが、1994年には当時ミニを生産していた
ローバーグループが、大手自動車会社BMWの傘下に入ります。生産や販売に関する全ての権利を有したBMWは、
時代の変化にあったミニを改めて開発しようとこの車のフルモデルチェンジを計画し、ついに2001年、新しいミニを
発表します。BMWによって開発されたミニは、最新のデザインの中にも随所に伝統的なスタイルが取り入れられ、
雰囲気はそのままに快適走行と時代に合わせた安全基準を満たす車として生まれ変わりました。このBMWによって<
開発され、販売されたミニを「NEWミニ」や「BMWミニ」と呼ぶのに対し、それ以前のクラシックな外観のまま
のミニをまとめて「クラシック(古典的な)ミニ」あるいは「オールドミニ」や「ローバーミニ」と
呼ぶのです。

どのようなメーカーの車でもそうであるように、このミニにも、外観はそのままで様々なモデルやグレード
があります。1959以来、排気量や馬力の違い、年式や内装の違いによって、数多くの種類のミニが生産され販売
されてきました。その中でも最も有名なのが「ミニクーパー」といわれるモデルです。これはいわばミニの
スポーツモデルで、後にF1のコンストラクターズとなり1950年初期からF1の発達期に活躍したジョン・クーパー
という自動車レースの技術者がレース仕様に改良設計したことからこの名がつけられました。その他にも、排気量が
998ccの「ミニ1000」、内装が豪華になった「ミニ・メイフェア」、廉価版の「ミニ・スプライト」など、外観から
は判別できない様々なグレードのモデルが生産され、販売されてきました。

ミニの開発は当時の自動車業界にとって画期的なもので、それは現代の自動車設計にまで大きな影響を与えています。
フロントエンジン、前輪駆動、独立したトランクを持つこの車の設計は、1950年代としては画期的なもので、
これらの設計はそのまま時代を超え現代の小型車の定番となっています。この設計のレベルの高さを称えるべく、
この車が開発されて30周年、35周年と40周年にはそれぞれミニのアニバーサリーモデルが販売され、世界中の多くの
自動車ファンによってその価値が認められてきました。

クラシックミニは、20世紀で最も影響力のあった車に与えられる「カー・オブ・ザ・センチュリー」の審査で2位
に輝き、また、モータスポーツの分野では、「ラリー・モンテカルロ」において1962年から4年間に渡って栄光の座
に輝き、車本来の走りと性能に高い評価を受け、自動車の歴史を語る上では欠かせない価値を持つ車です。
1999年には、イギリスの有名デザイナー、ポール・スミスがデザインを手掛けたミニが限定1500台ほど生産され、
自動車界を超えた多くの人々に影響を与えてきた点でも特異な車です。残念ながら、すでにクラシックミニの生産は
終了しているため、今後、この車は世界中で増加していくことはあり得ませんが、ミニに愛着を感じ、愛情をもって
維持しているオーナーはもとより、時を超え、改めてこの車に魅了された人々により次の世代へと受け継がれていく
ことでしょう。