特殊な修理の事例2-ミニジェム-

ミニマーコスとならんで人気を2分する英国のキットカー「ミニジェム」。
ミニと同様のエンジン、足回りを使用するなど機関部品は、ミニと全く同一です。
ただ、唯一異なる点は、この独特なフォルムからもおわかりのようにボディがFRPで構成されていいます。
その為、ボディがさびるといった心配は無いのですが、FRPが経年劣化により「しょう抜け」(もろくなる)
その影響により部分的に取り付けされているスチールパーツの腐食が生じる場合もある為、ボディの点検、メン
テナンスが必要となります。
今回のお客様は、過去に所有していたライトウェイトスポーツカーマーコスの軽快な走りに魅了され、手放された
後もそのステアリングを握る事を希望されていました。ご自身でご希望のミニジェムを見つけてご購入後、点検作
業のご依頼でご来店されました。

リフトアップしたのち各部の点検を進めていくとフロントのショックアブソーバーのアッパーブラケットが
腐食でボディからはがれ落ちアブソーバーが固定されていない危険な状態。

  • ボンネット1

・・・・・・過去のジェム、マーコスの作業経験からここの部分の腐食は、この箇所だけに留まら
ないと推測できた為、お客様に現状説明と今後の作業内容とご予算をご説明して作業方針を決定し
ました。その内容は、フロントのサブフレームとエンジンをボディから分離して表面を覆うFRP
をはがしフロントフレームとの接合部分のスチール製のストラットパネルの腐食具合を調べ修復す
るといった大掛かりな作業内容となりました。

ストラットパネルの腐食状況は、残念ながら悲惨な状態でした。腐食がかなり進んでおりスチール
パーツはまるでミルフィーユ状態でした。

  • ボンネット3
  • ボンネット4
  • ボンネット5

この腐食した部分での部品供給の設定が無いため、ミニからこの部分だけを切り出し使用します。

  • ボンネット9

ボディ側も切り出したパーツが接合できるよう切断します。

  • ボンネット9
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特殊な説着剤とボルト補強プレートを使ってボディに取り付け固定します。左右両サイドへは、FRPで再度
インナーフェンダーに貼り付け固定します。

  • ボンネット9
  • ボンネット9
  • ボンネット9
  • ボンネット9

一旦外したフレームとエンジンを合体装着。ショックアブソーバーもあるべき個所に固定されました。

  • ボンネット9
  • ボンネット9

全ての作業が無事完了。
これで、安心してジェム本来の軽快な走りが楽しめることでしょう。スタッフ一同、点検の重要さが確認できた
今回の作業でした。

  • ボンネット1